漢字クイズ

古くから明石で獲られてきた水産物からランダムに10問出題します。
漢字の読み方をカタカナで回答してください。

Q1

石鰈

答え:イシガレイ

解説

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大きいものでは50cmほどになるカレイの一種。やや長いひし形をしています。表皮はウロコがなく、革のようにしっかりしています。
播磨灘北部では近年漁獲量が激減しており、幻のカレイになってしまいました。
繊維質のしっかりとした身質を味わえる刺身のほか、焼き物などで食されます。
(写真提供:姫路市)

Q2

燕鱝

答え:ツバメエイ

解説

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ツバクロエイのこと。本州中部以南の黒潮域が主な生息地ですが、大阪湾南部や瀬戸内海西部でのわずかな記録があります。
漁獲が多い地域では練り製品の原料にされるほか、揚げ物などにしても美味しいエイです。
(写真提供:姫路市)

Q3

答え:アジ

解説

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多様な種類がいますが、アジというと主にマアジを指します。
同じ地域でも居付きと言われる尾びれや背びれの黄色いアジ(キアジ)と、沖合に棲む体色が黒っぽい回遊性(クロアジ)の2群があります。味や脂の乗りは居付きアジの評価が高いようです。
播磨灘では1年を通して定置網漁や巻き網漁で10数cmほどの小アジから、ヒラアジと呼ばれる20~25cmのアジが漁獲されています。
また、播磨灘ではマアジの他、主に高水温期にマルアジの漁獲量も多く、定置網漁や巻き網漁で漁獲されます。
(写真は居つきのマアジ/写真提供:姫路市)

Q4

海鼠

答え:ナマコ

解説

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体色によってアカナマコ、アオナマコに大別され、関西ではアカナマコが好まれます。
体色は生息場所や個体によって差異があり、中には真っ黒、淡い茶色、黄土色、白色、ツートンなど極端な体色のナマコもいます。
兵庫県では11月1日~4月30日が漁期となり、主にイサリ漁で漁獲され、少ないながらかご網漁や底びき網漁でも獲られています。

Q5

答え:イワシ

解説

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日本の漁獲で「イワシ」といえば、ニシン科のマイワシとウルメイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシ、計3種を指します。
食卓に並ぶだけでなく、自然界でも魚食魚や海鳥類の重要な餌となっています。
(写真はマイワシ/写真提供:姫路市)

Q6

答え:ハマチ

解説

有名な出世魚で、関西ではモジャコ(~10cm)→ツバス(30~40cm)→ハマチ(40~50cm)→メジロ(50cm~80cm)→ブリ(80cm~)と呼び名が変わります。
5月頃に太平洋で流れ藻についたモジャコを採集し、いけすで大きく育てる海面養殖が主に西日本で行われています。
秋の深まりと共に味が良くなり、明石海峡ではハマチやブリを狙った釣り船で賑わいます。

Q7

鱠残魚

答え:キスゴ,シラウオ

解説

シラウオのことも「鱠残魚」と書きますが、文献ではシロギスの地方名「キスゴ」のこと。播磨灘北部では主に底びき網漁で漁獲されます。
天ぷらや刺身、塩焼きをはじめ、様々な料理に利用できます。

Q8

箬鰈

答え:ウシノシタ

解説

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カレイの仲間で、カレイ目ササウシノシタ科およびウシノシタ科の魚の総称。主な漁獲対象としてはクロウシノシタ、イヌノシタ、コウライアカシタビラメ、アカシタビラメ等がいます。ムニエルやソテー、煮付け、塩焼き等が定番の食べ方です。
(写真はクロウシノシタ/写真提供:姫路市)

Q9

答え:スズキ

解説

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1mほどになり、全国的に成長とともに呼び名が変わる出世魚として知られています。関西では概ね30cmまでをセイゴ、60cmまでをハネ・フッコ、これ以上がスズキと呼ばれます。
播磨灘北部では年間を通して定置網や巻き網漁、船びき網漁、底びき網、かご網漁などで漁獲されます。
半透明な白身はあっさりとしており、刺身や洗い、塩焼き、西京焼き、ムニエルやソテーなど、和洋問わず使える食材です。
(写真提供:姫路市)

Q10

答え:コチ

解説

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ワニゴチやマゴチ等。大きなものは1m近くになり、比較的細長く平らな体型をしています。性転換をし、40cm以上はほとんどメスと言われています。
播磨灘では一年を通して底びき網漁や刺網漁で漁獲されます。
(写真はネズミゴチ/写真提供:姫路市)

一部回答の解説には下記の書籍から抜粋して作成しています。

  • うまいもの自慢 姫路の地魚 食彩図鑑(発行:姫路市水産漁港課、姫路市立水族館/著者:増田 修)