漁業調査船「たじま」業務日記

ズワイガニ漁期前調査(平成20年10月3日、8日、14-15日)

調査目的:ズワイガニ解禁直後に漁場として利用される但馬沖漁場において、現時点でのズワイガニ・アカガレイの分布状況を明らかにすることを目的とする。
調査海域:浜坂沖から竹野沖の水深200m~350mに設定した計13点
使用漁具:「たじま」所有の着底トロール網
調査内容:調査用着底トロール網による試験操業(3ノット、1.4マイル曳き)を実施し、ズワイガニについては入網した全個体の甲幅を計測。漁期中に漁獲対象になるものとならないものとを判別、アカガレイについては入網した全個体の体長を雌雄別に計測。

なお、本調査で得られた情報は、「但馬水産技術センターだより」として公表しています。

揚網作業

網が海面近くまで上がってきました。このあたりまでは、トロールウインチのワイヤーで巻上げてきます。

切替

トロールウインチで網の先端部分まで上がってきたところを今度は揚網機というウインチに切替えて巻上げます。写真は、揚網機からのロープで張りを取りワイヤーを取外しているところです。

揚網機

「揚網作業」の写真で、海面にあった部分が巻き取られているのがよく分かります。普段私達船員もこのアングルで見ないのですが。

いよいよ

海面にコッドエンドが見えてきました。写真で緑色の部分がコッドエンドです、この部分に漁獲物が集まります。

粗選別

コッドエンドに入った漁獲物の総重量を計測後、中身を出して大まかに選別していきます。その後、別の場所で細かく選別します。写真中、多く見えるのは「クモヒトデ」です。

但馬の冬の味覚

甲幅を手早く確実に計測し記録していきます。

海底へ

計測の済んだカニは速やかに帰ってもらいます。大きくなる事を願いながら放流します。

網修理

網の破損箇所がみつかったので、次の操業点到着までに修繕します。