漁業調査船「たじま」業務日記

沖合定線観測(平成20年10月29-31日)

総航海距離:363海里(約672km)
調査定点:18点
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・採水器・改良型ノルパックネット
調査内容:①海底または水深500mまでの水温・塩分計測
②透明度
③深層海水の採取(最も沖合の定点)
④改良型ノルパックネットによる卵稚仔の採集(沿岸寄りの7定点)
調査目的:日本海における多獲性魚類であるスルメイカ、イワシ類、マアジ、マサバ等の卵稚子の分布状況を調査するとともに、これら魚種等の資源変動を予測するための海洋基礎情報を獲得することを目的としています。

観測中

一日目はご覧の通り、波が高く海上は荒れていました。
このような日は観測も難しく危険です。

採水器を使用して

最も沖合の定点で(38°20′N、134°20′E)水深500mの深層海水を採水するため、水温塩分計上部のワイヤーに採水器を固定します。

サンプル瓶

回収した採水器から海水を取り出します。深層海水の味は無味無臭まろやかで、しょっぱさをあまり感じません。

どこに・・・

二日目は海上も穏やかになり、たくさんの車を積んだ運搬船と遭遇しました。日本の船ではないようです。