漁業調査船「たじま」業務日記

沿岸定線観測調査(平成22年4月25~26日)

調査年月日:平成22年4月25~26日
総航海距離:250海里(約463km)
調査定点:20点(補間点含む)
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・ノルパックネット・採水器
調査内容:①海底または水深500mまでの水温・塩分
②透明度
③改良型ノルパックネットによる卵稚仔採集(沿岸寄りの14定点)
調査目的:暖・冷水域における海況の変化を把握し、これらの情報をもとに海況変動の法則性を解析して、主要な水産資源の漁場形成および海況予報に関わる海況の季節的・経年的変動の傾向を予測する。多獲性浮魚類であるイワシ類・スルメイカ・マアジ・マサバ等の卵・稚仔の分布状況や、各年の分布に関する情報を把握し、浮魚類の資源変動を予測するための基礎資料を得る。

イルカの群れ

春~夏にかけて、沿岸域へ餌を食べにやってくるため、よく見かけます。
好奇心旺盛で、航行中も船から離れません。

航海日誌(観測野帳)

船は24時間休みなく動いているため、当直の航海士が交代で、決まった時間や観測定点で風向・風速・気温・水深・水温等をパソコンに入力しています。

CTDの操作・指示

CTDによる水温・塩分の測定は、船内から指示します。
測定値はリアルタイムでコンピューターの画面に表示されます。

CTDによる測定

CTDとはConductivity Temperature Depthprofilerの略で、海水中にゆっくり降ろしていき、1m毎に水温、塩分、光強度、クロロフィル等を測定していきます。