漁業調査船「たじま」業務日記

混獲防除漁具改良試験(駆け廻し漁法による)

調査年月日:平成23年9月9・13・29日、10月4・6日
調査目的:当センターが開発した奥袖クラゲ排出口の効果の検証。
調査海域:香住沖(水深150m付近・225m付近)
使用漁具:駆け廻し網(カニ・カレイ網、魚網)・水中ビデオカメラ
調査内容:カニ・カレイ網と魚網の奥袖に配置した排出口の外側をカバーネットで覆い、入網物の排出割合を確認した。

9月13日、操業前

7日にトロール漁法の漁具から駆け廻し漁法の漁具に積み換えて(トロールワイヤーから駆け廻し用のロープに入れ換えるなど)、9日より今回の試験を始めました。

9月13日、1回目の操業

まず、タルを海に投入して駆け廻し漁法の開始です。反時計回りに大きな四角を描くようにして、またタルの位置まで戻ってきます。

9月16日、細工

今回、2種類の網(カニ・カレイ網、魚網)で試験しています。出港しない時に魚網の細工(奥袖と呼ばれる部位に切れ目を入れ、遊泳力の弱いクラゲが網にもたれると、切れ目が押し広げられて外に抜けるなど)を行いました。

9月29日、操業前

上からの撮影です。左手の大きなオレンジ色の物体が、最初に投入するタルです。

9月29日、1回目の操業

左舷のロープがすべて出たのち、そのロープの端と網をつなぎます。

今回、着けた

クラゲ排出口を覆ったカバーネットです。人が持ち上げている箇所に排出された魚をためて、その割合を調べます。