漁業調査船「たじま」業務日記

ホッコクアカエビ測定

年月日:令和2年6月25日

目的:
大和堆海域のホッコクアカエビについて頭胸甲長組成を得ることで資源の状態・卓越年級群の発生の有無等を把握する。

内容:
たじま船員も時には計測室での魚体測定をサポートします。今回は大和堆で漁獲されたホッコクアカエビを市場から調達し、
測定を実施しました。

ホッコクアカエビ=甘エビ

ホッコクアカエビは『甘エビ』という名で一般流通しています。そちらの名前の方が皆さんには馴染み深いかもしれませんね!当センターが位置する但馬地域では『アカエビ』と呼んでいますが、標準和名がアカエビというエビもいます。

作業分担!

ホッコクアカエビ担当研究員が雌雄を判別し、たじま船員が測定を行います。多くの数を測定する必要があるため分担するとスムーズに測定が進みます。

雌雄判別ってどうやるの?

お腹の部分の一番前の足(第一腹肢といいます)についている内肢と呼ばれる部分がハートみたいな形だと雄で、先端がとがった形だと雌です。卵を持っていない個体はこの部分を観察することで雌雄判別を行います。

正確に!

頭胸甲長(眼の後ろのくぼみから頭部の後端までの長さ)、体重、卵の有無などの多くの項目があるため、測定者と記録者で確認をとりあいながら記録していきます。

卵の状態は?①

卵の有無を確認するだけではなく、卵の中の稚エビがどの状態にあるかを確認します。

卵の状態は?②

これが卵のアップの写真です。まだ卵の中では成長が進んでないため青一色ですが、成長が進むと黒い眼が確認できるようになります。