漁業調査船「たじま」業務日記

沿岸定線観測・水質監視調査調査(平成19年7月20日)

調査海域:兵庫県日本海沿岸(豊岡市津居山港内から新温泉町浜坂鬼門埼にかけての沿岸海域)
調査用具:採水器・水温計・透明度板・色カード・採泥器
調査内容: ①表層水・海面下1mの採水と測温
②透明度・海水色測定
③水質の分析と海底の底泥採取(津居山港内)
調査目的:水質測定計画に基づき定期的に継続して水質調査を実施し、水質の汚濁の状況を常時監視することにより、海域の水質を保全することを目的としています。但馬県民局県民生活部の職員が乗船しました。

海面下1mの採水

採水器の口(採水部)を開いた状態で所定位置まで降ろし、その上から錘(メッセンジャー)を落下させ、その衝撃で口を閉じます。写真手前は採水済みの採水器で、上部の円筒型の金属がメッセンジャーです。写真奥はこれから所定位置へ降ろす途中のもので、メッセンジャーはまだ船内にあります。

透明度の測定

白色の透明度板を使用して透明度を測定しています。透明度板を降ろしながら見えなくなった時の水深と、回収時に見え始めた水深との中間値が透明度で、この日は地点により7~15mでした。

底泥の採取

写真は、海底から引き上げた採泥器から底泥を取り出したところです。

底泥試料の採取

分析するための底泥をサンプル瓶に取り分けています。