漁業調査船「たじま」業務日記

兵庫県沖合魚礁位置調査(平成20年3月11日)

調査海域:
1.フロンティア漁場整備事業但馬沖第2保護育成礁造成予定海域
  兵庫県浜坂沖合 約20マイル(約37km)・水深270~300m帯
2.平成19年度大型魚礁造成海域 兵庫県三尾沖 約2500m・水深90m帯
調査機器:魚群探知機・GPS(衛星を用いた測位システム)・レーダー
調査内容:魚群探知機で兵庫県浜坂沖合に沈設している沈船魚礁(漁船)の位置を確認、GPS(世界測地系WGS84)で測位すること。また、兵庫県三尾沖に沈設中の位置を確認、GPS(世界測地系WGS84)で測位すること。
調査目的:
1.フロンティア漁場整備事業により平成20年度から整備が予定されている但馬沖第2保護育成礁の造成予定海域において、過去に沈設された漁船等の正確な位置を確認し、造成位置確定の参考とすることを目的とする。
2.平成19年度に県が整備している大型魚礁の沈設位置及び沈設状況を確認し、関係漁業者へ周知することを目的とする。

レーダー画像

赤い線が「たじま」の航跡です。この画像は現在自船位置を画面中心から下方向へオフセット(偏芯)させて表示しています。写真の中心辺りにあるのが香住沖ズワイガニ増殖場で、左の中心よりやや下側が浜坂沖ズワイガニ増殖場です。

兵庫県浜坂沖合約20マイルの沈船魚礁(漁船)

2つの影とも同じ魚礁なのですが、一度通過後に再進入しています。再進入の方がよりはっきりと映っています。古い漁船を沈めた魚礁なので、高さが6m以上もあるのですね。

ブリッジ風景

写真には写っていませんが左方向に船長がいて、当日の海況による細やかな指示が出されています。

兵庫県三尾沖約2500mの魚礁

一連の魚礁が映っています。下側のラインを見ると水深が変化しているのが分かります。