漁業調査船「たじま」業務日記

沖合定線観測(平成20年5月26-28日)

総航海距離:363海里(約672km)
調査定点:25点
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・改良型ノルパックネット・採水器
調査内容:①海底または水深500mまでの水温・塩分計測
②透明度
③深層海水の採取(最も沖合の定点)
④改良型ノルパックネットによる卵稚仔の採集(沿岸寄りの14定点)
調査目的:暖・冷水域における海況の変化を把握し、これらの情報をもとに海況変動の法則性を解析して、主要な水産資源の漁場形成および海況予報に関わる海況の季節的・経年的変動の傾向を予測するため。および多獲性浮魚類であるイワシ類・スルメイカ・マアジ・マサバ等の卵・稚仔の分布状況や経年変化を把握する。また、浮魚類の資源変動を予測するための基礎資料を得る。

直径30cm

これは透明度を測る「透明度板」いうものです。この円形の板には大きさや色の規定があります。

ゆっくり降下中

透明度板をゆっくり沈めてゆき、見えている最大深度が透明度です。今航海ではおおむね20mの透明度でした。春先はプランクトンの発生が多く透明度は少し低下します。

沿岸寄りの14点では・・・

改良型ノルパックネットによる卵稚仔の採集を行いました。

最も沖合の定点にて・・・

この航海では38°20′N、134°20′Eの点にて深層海水の採取を行いました。写真上側黄色の筒が採水器です、下側(まだ海中ですが)には水温塩分計があります。