漁業調査船「たじま」業務日記

フロンティア調査(平成20年5月30日、6月9-10日、12-13日)

調査目的:日本海西部海域のズワイガニ広域漁場整備の調査
調査海域:兵庫県但馬沖 ズワイガニ保護礁設置予定海域
使用漁具および用具:かご延べ縄 かご数 20個/連×2連 および水温塩分計、スミス・マッキンタイヤ型採泥器
調査方法:①漁獲調査・・・かにかご試験操業を実施し、保護礁設置予定海域におけるズワイガニの分布状態を把握する。
②生息環境調査・・・水温塩分計やスミス・マッキンタイヤ型採泥器を用いて、水質、底質、海底餌料生物等の調査を行う。

スミス・マッキンタイヤ型採泥器

265m・275m・322mの3箇所で採泥を行いました。底質や海底餌料生物を調査するためです。

網でこしています。

採泥器で船上に取込んだ海底泥を網でこして、生物を探しています。餌になりそうな生物がどのくらいの割合でいるのか調べています。

投かご準備

100m間隔で取付けるかにかごに餌のサバを取付けて並べておきます、約36秒間隔で海中へ投入していきます。

揚かご

一晩沈めておいたかごを朝から引揚げます。写真は後部作業甲板へかごを廻してきたところです。

ズワイガニ計測

かご毎に分類を行い、個体毎に甲幅とハサミ幅を計測しました。

珍客

6月10日(275m帯)の揚かごで見慣れない生物がかごに入っていました。「ゾウクラゲ」という名前だそうです、測定結果は全長約620mm・体重778gでした。かごから出した時はまだ生きていました。