但馬水産加工技術開発

背景・目的

 兵庫県の水産加工業界で日々発生している問題点を解決し水産加工業の振興を図るため、県下全域から寄せられる各種加工相談への対応、新しい加工・保蔵技術の開発、加工工程の省力化技術や機械開発、未利用資源の有効利用技術開発などの利用加工試験、分析・保蔵試験などを行っています。

課題実施期間

 昭和44年~継続

これまでの成果概要

  • 加工相談: 水産加工業界、漁業界、製薬・機械・資材メーカーなどから日常的に寄せられる各種加工相談に対し、来訪者には個別に技術指導を行うほか、電話やFAX、E-メールによる情報提供、現地指導、研修会の開催などの対応を行っています。
  • 利用加工試験: 加工相談のうち、新技術や新製品開発に関するものなど業界だけでは対応できないものについては、個別に課題化し関連業界の協力を得ながら地域開放型試験研究施設を活用して試験を行っています。
  • 分析・保蔵試験: 水産加工業者、漁業者及び技術センターが行う各種試験(加工技術開発試験、品質向上・保持技術開発試験、新製品開発試験及び賞味期限の設定など)の結果に科学的根拠を与えかつ客観的に評価するため食品成分分析試験、微生物検査、保蔵試験を行っています。

今後の計画・成果の見込み

  • 加工相談、分析・保蔵試験の内容は、ほとんどが企業秘密に関わるものであり、県産業保護の立場から具体的数値の公表は行っていません。
  • 利用加工試験の結果は、地域開放型試験研究施設を活用した研修会の開催、現地指導等で成果の普及を行っています。灰干しワカメ用の疑似灰、漁業用餌料は特許出願中です。